楽天記事をどう見るか? 冷ややかに見る人は日本の今に気付いていないかと

9年ぶりに赤字転落した楽天 

https://news.livedoor.com/article/detail/18804358/

 

この記事を、このニュースを日本人としてどうとらえるでしょうか。

 

「ほらね、新参は上手くいかない」と一蹴してしまう見方もあるでしょうが、本来は、日本全体で応援すべきです。


1980年後半から1990年まで、世界を席巻した日本は、もはや、GAFAも、BATHに少しでも近付ける企業を産み出せないでいます。


今後も、ソフトバンクか、楽天が、それを果たせなければ、我々が生きているうちには、世界の舞台で、日本人が、スティーブ・ジョブズや、ビル・ゲイツマーク・ザッカーバーグイーロン・マスクのようにインカムを付けて堂々と話す姿を見ることはありません。


TEDには、これからも、いつも、欧米諸国の人か、これからは、中華系、インド系のCEOばかりが登場するでしょう。

 

楽天三木谷氏は、「この事業で成功して、世界でも通用する、日本の会社によるプラットフォームを確立したい」とされています。

この志の失敗は日本の明暗をも左右すると見ています。


それはなぜか?


日本がスマホ・携帯事業で世界の舞台に立てなかったのは、半官半民電信電話公社、現NTTが、日本国内でぬくぬくと寡占状態で、海外が競い合っている中で、なんの付加価値も生み出せなかったとこに起因しています。

世界で戦う力のない企業が牛耳っていることで日本をダメにしています。


掘り下げて説明すると、日本全国の電信柱をNTTが独占したことで、追随する新規キャリアは、多大なコストを強いられて、その皺寄せは、世界的にも割高な携帯電話料金となって、各家庭の家計費を削りました。


若者の車離れも、ここに一因あります。


快く開放してくれていれば、いまだに続く各社のアンテナ基地局設備負担に莫大な費用をかけずに済んでいた、済んでいるのです。

各社別々に作るなんてことはなかったのです。


家計費も、その分、支出に回せたら、車や家電等を買えたでしょう。


なのに、日本は、多くの家計費が、その先の市場拡大性・資金還流性に乏しい塾代と、基地局建設代に回っているという仕組みです。


NTTが、トヨタユニクロパナソニックダイソーJT村田製作所などのように、世界でも立派に地位を築ける企業なら問題はないでしょう。


いわゆる老舗の、時流に乗れない企業が大きな業界を牛耳っている以上、日本に恩恵がもたらされないのです。


その点で、楽天の挑戦を見てあげて欲しいです。