ここに存在する自分が自分である確率[その1]
地球に生まれた確率
星(輝いていない惑星も含む)の数が10の23乗なので(本当はそれ以上ですがここでは一応そこでとどめておきます)。
1/10の23乗
宇宙に星はいくつあるの?
銀河系の中に太陽のように自分で輝いている星は、およそ1011 (1000億)個あります。地球のような自ら輝いていない惑星もいれると、その10倍以上になります。銀河は宇宙に約1011 (1000億)個ありますから、星の総数は1022個ほどです。それでは、どのようにして、星の数が数えられるのでしょうか。
太陽系に最も近い恒星は4光年の距離にあります。だいたい43 (4×4×4=64)立方光年に1個の恒星があると考えてよいのです。銀河系の大きさは10万光年の円盤です。その体積は、1013立方光年と見積もられます。銀河の体積を星1個の体積で割り算すると、星の数はおよそ1011 (1000億)個となります。ほぼ、上の数字が導けます。
この方法は、ややあらっぽいと思われるかもしれませんが、銀河の表面の明るさは、それほどばらつきがありませんから、銀河は共通する性質を持っていると言えます。いい加減な推定ではありません。
他に銀河の回転運動の遠心力につりあう重力を求める方法もあります。ほとんど同じ答えになります。これに銀河の総数をかければ、宇宙の恒星の総数が計算できます。
(福井康雄)
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