どっちにしても中国の大勝利に終わる

中国、2035年に全て環境車: 日本経済新聞

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO65519190X21C20A0MM8000/

 

このニュース色んな捉え方があるでしょうけれど。

 


実は、この施策を中国が全世界に打ち明けると、中国にはメリットしかないのです。

中国共産党上層部も自己満足では…。

 


各国の自動車メーカーは競って環境車開発を進めます。

それはそうです。目先30年は世界でも唯一無二の優良マーケットなのですから。

中国という国。今後、益々、国民の給料は上がり続けます。

本当は日本の自動車メーカーはお払い箱にしたいでしょう。

ただ、今の時点では、技術力といい、製法といい、こだわりといい、まだ、見習うべき点も多く、「まだ生かしておけ」の状況でしょう。

完全にコピーできるようになったら、合弁を打ち切り、純国産メーカーだけを優遇していく。「国産車且つ、環境車」を購入する者には点数を加点する、のように。

完全にコピーできるようになったら、「第2の新幹線」宜しく、その環境車最先端技術をウリにして、東南アジアや、アフリカへ、途上国各国へ、「中国独自の技術」として、どんどんシェア奪取に動くでしょう。

今は、中国現地メーカーと長きに亘る合弁を組んで中国自動車社会の一端を十二分に担ってきたトヨタもホンダも、いつかはお払い箱になっていくでしょう。

まだ、都度都度の時点で、日本の技術の方が優れていれば、合弁として、中国のメーカーが完全に吸収するまでは生かされ続けます。

 


「日本には数え切れないほどの下請けの中堅中小企業があるので、一から十までの製造工程を完全に真似するのは無理だろう」という意見もあるでしょうけれど、「中国オリジナル新幹線」も、どうして、お株を奪われたかを考え直さなければなりません。

 


上のことは、トヨタもホンダも、きっと、上層部は気付いていることでしょう。